2021.05.11 02:06杜若からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ ー何度も着て身になじんだ唐衣のように長年なれ親しんだ妻を残し、こうして遠く旅をしているわびしさをしみじみと思うー かきつばたが美しく咲くのを見て、旅の心を詠んだ在原業平の歌です。歌の各句の頭文字を取ると「かきつはた」となる折り句の技法が使われています。 何度も着ることで身に馴染む…まさに紬がそうです。手仕事の極みともいえる紬は着れば着るほど体に馴染み、長く付き合うほどに親しみや愛着が沸くもの。ファストファッションの対極にあるものです。
2021.01.18 04:30着物を着るために必要なこと箪笥に眠ったままの着物があるという方は少なくないと思います。婚礼道具の一つと して誂えたとか、親族から譲られたとか、理由はいろいろでしょう。 着物を着たいけれどなかなか…と口ごもる方も少なくありません。自分で着られな い?着る機会がない? ある方が、着物を着るために必要なことはたったの2つ、と述べられていました。 ひとつは、着るという強い気持ち。 もうひとつは、着物について何でも相談できる先輩のような存在がいること。 シンプルだけれど核心を付いていて、とても参考になる言葉です。 付け加えれば、相談できる先輩は今も普段から着物を着ている人が望ましいと思いま す。 着物の着方やルールは時代と共に変わっています...
2021.01.08 03:13きものきものを好きと思う方は増えているのではないでしょうか。 かつては古臭いとか着るのは苦しくていやとか、ネガティブな印象を持つ方が多かっ たように思います。 でも今はネットにきもの情報がたくさん溢れ、SNSを見てもたくさん投稿がありま す。 欲しいと思えばリサイクルで安く簡単に手に入り、着たいと思えば着かたを動画で学べます。 きものを着たいと思う方が増えるのはとても嬉しいです。