和のこと
暮らすこと ー捨てない暮らしー
ものを無駄なく使い切る。
いただきものの包装紙や化粧箱は捨てずに何かに使う。衣類のほころびを繕う。余った野菜は干して保存食に。昭和の暮らしはそうでした。
あるものを生かして上手に使いまわす。無駄な消費をしない。買わないからものがあふれず、部屋がすっきりしていて掃除が楽にできる。
ものを買うときは長く使うことが前提で、最後は環境に負荷をかけることなく処分ができるか。そこまで考えて十分に納得したうえで手にする。
和の暮らしは賢くありたいもの。
食べること ー自然の恵みー
四季がはっきりした日本には食べ物の旬があります。春はみずみずしく、夏は力強く、秋は実り豊かで冬は滋味深い。
体も旬に合わせて春には毒出しの苦みを求め、夏には熱を下げる食べ物をおいしく感じる。日本人は自然と深く結びついて生きてきたのだと思います。
自然の恵みに感謝していただく。素材の良さを生かして調理する。和のたべものは自然からの賜りもの。
着ること ーきものー
きものは和の暮らしから生まれた合理的で知恵のつまった衣服です。洋服と違い平面で成り立っているので解くと一枚の細長い布に戻ります。
余り布がでないように直線でできていて、仕立て直しも簡単。傷んだ部分を除いて子どものきものに作り変えたり、座布団にリメイクしたり。
たたむことで収納に場所をとらず、昔のたんすの幅は畳の幅と同じでしたから、日本の家は小さくても機能的でした。
きものを着ることは先人の生活の知恵を知ることでもあります。