2021.07.27 00:32甘酒江戸時代の商いには楽しいものがたくさんあります。子ども相手に「しゃぼん玉売り」、蛍や鳴く虫の「虫売り」、涼を感じる「金魚売り」などなど様々な物売りが街を賑わせていたようです。中でも夏の「甘酒売り」はたくさんの人に喜ばれたのではないでしょうか。麹を発酵させて作る甘酒は栄養満点で、夏バテ対策にぴったり。暑気あたりによく効いたことでしょう。高温多湿な日本の夏は麹菌の発酵に最適です。日本人は古くから目に見えないものとのつきあいが上手だったのですね。
2021.01.04 01:47あずき古くから中国や日本では赤い色を魔除けとして用いてきました。 赤い色をしたあずきは邪気を払う食材として生薬や宗教儀式に取り入れられ、日本で は『古事記』にも登場するほど古い歴史があります。 現代では、食物繊維が多くビタミン、ミネラル、アントシアニンなどのポリフェノー ルが豊富に含まれていることから、抗酸化食材としても注目されています。 あずきといえば和菓子を連想しますが、ケーキや焼菓子にもよく使われていますし、 意外とコーヒーにも合います。
2020.12.30 01:43干し柿平安時代に日本に持ち込まれたとされる柿。渋柿は干すことで渋が抜け、砂糖の1.5倍ともいわれるほど甘くなります。干し柿は砂糖が貴重だった時代に、庶民の甘いものを求める心を満たしたことでしょう。見た目の華やかさはありませんが、鄙びたたたずまいになんとも日本らしさを感じます。ひとつひとつ皮をむき、乾燥した冷たい空気に長 くさらされることで引き出されるおいしさ。栄養たっぷりで悪酔いを防ぐ効果もあるそうです。
2020.12.23 08:10みかん冬のくだものの代表ともいえるみかん。みかんをはじめ柑橘類の葉は一年を通して青々としていることから、古くから「永遠」を意味するとして吉祥紋に使われてきました。街なかに色づいた柑橘類の実を見ると、なんとなく気持ちが明るくなります。黄色は心を弾ませ楽しい気分にさせてくれる色。冬が深まり寒さが厳しくなっていくなか、元気をくれるありがたい存在ですね。流行りのスィーツや手軽なコンビニデザートに押されてか、みかんの消費量は40年前 に比べて1/3に減ってしまったそうです。ビタミン類やクエン酸、食物繊維など体に必要な栄養が豊富で価格も手ごろ。手で皮がむけて包丁もまな板も汚さないから、手軽に食べられます。台所にいつも置いておきたいくだものではないでしょうか。&...